ガイドブック環境問題への取り組み

環境問題へ向けられる国民の意識

環境問題へ向けられる国民の意識
アース・アワー
オーストラリアでは、様々な環境保護プログラムを通じて、生物多様性の保全や気候変動対策、水資源の確保と水質改善、リサイクルの推進などが行われています。
オーストラリアから始まって世界中に広がった環境保護活動には、1989年にシドニーのヨットマン・イアン・キーナン氏が発案し、現在では、国連環境計画の協力で「クリーンアップ・ザ・ワールド・デー」として100カ国以上で実施されている海岸の清掃活動や、国際的環境保全団体WWFのオーストラリア・メンバーのアイディアをもとに、2007年に初めてシドニーで220万人の市民と2100の企業が参加して行なわれた地球温暖化対策キャンペーン「アース・アワー」があります。2010年には、126カ国、4000以上の都市、自治体から10億人が、一時間にわたって同時に照明を消し、この「アース・アワー」キャンペーンに参加しました。

最も乾燥した大陸といわれるオーストラリアでは、水不足に対応するため、シャワーの使用時間を短くしたり、決まった曜日のみ芝生や庭木に散水するなど、市民が節水に気を配って生活しています。この他、レジ袋の削減やエネルギー効率の悪い白熱電球の廃止など、日常生活レベルにおいても、様々な環境保護活動が実施されています。

政府レベルでの取り組みとしては、二酸化炭素の排出や有害物資の発生を抑制し、環境に優しい石炭の活用を行うための技術(クリーン・コール・テクノロジー)の推進や、地球温暖化の原因となる二酸化炭素を回収し、地中深くに貯留するプロジェクトが開始され、日本の政府や民間企業もキャンベラに設立された国際的研究機関に参加しています。