ガイドブック地理・気候

基本情報

基本情報
オーストラリアと日本の大きさの比較図
【国名】オーストラリア連邦
【首都】キャンベラ
【面積】769万平方キロメートル
【大陸の距離】南北3,700キロメートル
       東西4,000キロメートル
【推定人口】約2,400万人
【公用語】英語
【通貨】オーストラリア・ドル
【国の色】緑と金
【国の花】ゴールデン・ワトル(アカシア)
【国の鳥】エミュー

国旗
【国旗】
オーストラリアの国旗は1901年の連邦成立直後に、公募によりそのデザインが決まりました。3万件を超えるアイデアが集まりましたが、元となったデザインを提案した公募者が5人いたため、彼ら5人全員が国旗のデザイン発案者と考えられています。その中にはアイヴォー・エヴァンスという当時14歳だった中学生もいました。

国旗の色は青色で、ユニオン・ジャック、連邦七稜星(コモンウェルス・スター)、南十字星といった象徴的な3つの要素で構成されています。まず、左上を占めているのがイギリスの国旗ユニオン・ジャックで、オーストラリアの発展の礎となったイギリスとの歴史的関係とオーストラリアが英連邦の一員であることを示しています。 その下に位置する大きな白い星は、7つの頂点があるため七稜星と呼ばれ、「連邦」を表すもので、オーストラリアの6つの州と特別地域(北部準州・オーストラリア首都特別地域を含む)の結束と統合を象徴しています。1901年の国旗決定当時は、6つの州のみを表していたので頂点の数は6つでしたが、1908年に若干の修正が加えられ、現行の7つになりました。右半分に配列された5つの白い星は、オーストラリアの空に見られる南十字星を表しており、南半球にあるオーストラリアの地理的な位置を示しています。

【国歌】
オーストラリアの国歌『アドバンス・オーストラリア・フェア』はピ一タ一・マコーミックが書いた愛国主義的な歌で、1878年にシドニーで初めて演奏され、1984年に正式に国歌となりました。

それまで、オーストラリアでは、イギリスの国歌『ゴッド・セイブ・ザ・クイーン』を国歌としていましたが、1956年のメルボルン・オリンピックの頃から、独自の国家を作ろうという動きが出始めたため、1974年からの複数回の国民投票を経て、以前から国民に親しまれていた『アドバンス・オーストラリア・フェア』が国歌として制定されました。

国章
【国章】
オーストラリアを象徴するものとして国章があります。国章には1頭の赤力ンガルーと1羽の工ミュ一、オーストラリアの国花であるゴールデン・ワトル(アカシア)が描かれています。これらのシンボルは、オーストラリアを代表する動物、鳥、花として一般に広く受け入れられているものです。国章の上部には連邦七稜星が配置され、また中央には、それぞれの州章が描かれた盾も配置されています。

オーストラリア連邦が国章を使用するのは、国家の権限と所有権を明確にするためです。国章はイギリス連邦に帰属し、通常は公用でしか使用されません。

通貨
【通貨】
オーストラリアのお札は「紙」ではありません。1988年に世界に先駆け、ポリマーと呼ばれるプラスチック製のお札を導入し、現在はすべてポリマー幣となりました。

国内では、5ドル、10ドル、20ドル、50ドル、100ドル札が流通していますが、それぞれ大きさと色が異なリ、紙幣価値が低いものほど小さくなります。各紙幣にはオーストラリア史上重要な人物や出来事が描かれています。プラスチック素材でできているため、紙製の物よりも破れにくく、皺になりにくいのが特徴です。リサイクルも簡単にでき、これまでよりも長く使用することができるため、紙製のお札に比べ約4倍長持ちすると言われています。

オーストラリアでは1966年に、植民地入植以来イギリスと同様の通貨単位として使用されていたポンド、シリング、ペンスに代わり10進法通貨制度(1豪ドル=100セント)が導入されました。しかし、通貨単位が変わった後も、すべての硬貨の表面には工リザベス女王の肖像が描かれています。オーストラリアには、5セント、10セント、20セント、50セントおよび1ドル、2ドル硬貨があります。

以前は1セントと2セント硬貨もありましたが、現在は製造されていません。オーストラリアには固有の動物が多いせいか、硬貨の裏面には国を代表する動物をはじめとしたユニークなイメージが描かれています。建国200年(1988年)に発行された2ドル硬貨には南十字星をバックにしたアボリジニの長老が描かれています。
  • 5セント
  • ハリモグラ
  • 50セント
  • カンガルーとエミュー
  • 10セント
  • コトドリ
  • 1ドル
  • 5頭のカンガルー
  • 20セント
  • カモノハシ
  • 2ドル
  • アボリジニの長老

国土と地形

国土と地形
【地理】
オーストラリアは世界で最も大きい島であり、大陸自体がひとつの国家をなしている唯一の国です。南半球に位置することから「ダウン・アンダーの国(北半球から見て地球の反対側の国)」と呼ばれることがあります。インド洋と太平洋に挟まれ、国の北部を南回帰線が通過しており、近隣の国にはインドネシアや東ティモール、パプアニューギニアがあります。

オーストラリアの国土面積は日本の約20倍に相当する769万平方キロメートルに及び、世界第6位です。国は大陸本土と沿岸部に点在する数千の島々によって構成されており、南に位置し、一つの州を形成する最大の島タスマニア島や、クリスマス諸島、ココス・キーリング諸島など本土から数千キロメートル離れた領土もあります。

広大な国土を誇るオーストラリアには、3つの時間帯(東部・中央部・西部)があります。中央部と西部標準時帯には30分の、また東部と西部標準時帯には2時間の時差があるため、シドニーの7時はパースの5時です。また、州によっては、夏の間、太陽の出ている時間帯を有効に利用するため、時間の針を1時間進めて日中の時間を長くするサマータイム(夏時間)を実施しているところもあります。

【地形】
オーストラリア大陸は、地理学上、次の3つの地形区に大別されます。

【東部高地】
東部高地は、大陸の北東部から南東部をタスマニア島に向けて背骨のように走る一連の高原や台地です。高地の中央部を走る山地の連なりはグレート・デバイディング山脈と呼ばれており、オーストラリアの最高峰コジアスコ山(海抜2,228メートル)のある高原も東部高地に含まれています。高地に沿って広がる海岸地域および大陸南東部には、コースタル・プレーンと呼ばれる海岸平野地域が広がっています。温暖な気候に恵まれ、降水量も比較的多く、作物の生育に適した農耕地が広がっているこの地域に、国民の大半が居住しています。東部高地の南部に位置するニュー・サウス・ウェールズ州やビクトリア州にまたがる地域は、冬に雪が降るため、オーストラリアン・アルプスと呼ばれています。オーストラリア国内では、この他タスマニア州でも雪が降ります。

【中央低地】
中央低地は北部準州のカーペンタリア湾から大鑽成盆地を経て、マレー・ダーリング盆地および南オーストラリア州のグレート・オーストラリア湾沿岸部に至る地域です。中央低地の大半は平らな大地に覆われていますが、南オーストラリア州のある南東部では、なだらかな大地や山脈が広がっています。この地域は、降水量が非常に少なく大変乾燥しており、そのほとんどが不毛の大地となっています。

【西部台地】
西部台地は、西オーストラリア州北部のなだらかな山脈、および北部準州に広がる台地を含む地域で、国土の半分以上を占めています。西部台地の岩盤はきわめて古く、5億年以上も前から陸地を形成しており、中には30億年以上も前にさかのぼる岩盤も見つかっています。 パース沿岸部の岩盤は比較的年代が新しく、ダーリング山脈によって西部台地の他の部分から隔てられています。海抜約180メートルの比較的平坦な大地に覆われたこの地域には、グレート・サンディー砂漠などの砂漠地帯が広がる一方で、小さな国に相当する規模の大きさを誇る牧場なども点在しています。内陸部に広がるこのような地域はオーストラリアでは「アウトバック」と呼ばれています。
オーストラリアには6つの州、準州および特別地域があります。
地形

地域と気候

地域と気候
【季節と気候】
南半球に位置しているオーストラリアでは、季節が北半球と逆になり、真夏が1月に訪れます。また、日本とは異なり、北へ行く程、温暖な気候になります。

広大な国土を誇るオーストラリアには、様々な気候帯があります。北部の熱帯地域にはじまり、乾燥地帯に広がる内陸部、南部の温帯地域、沿岸の亜熱帯地域と国内の気候は変化に富んでいます。気温は場所によって50℃を上回ることもあれば0℃以下になることもありますが、都市部における平均的な気温は、夏季は20℃−32℃で、冬季は4℃−15℃です。

標高の高い山脈がなく、四方を海に囲まれているため、極端な寒さになることはありませんが、南東部の山地では雪が降り、スキー場もあります。北西部・北東部では台風が上陸することもありますが、世界で最も乾燥した国土をもつと言われるオーストラリアは、年間を通して降雨量が少なく、長期的な干ばつの被害を受けやすい国と言えます。